高等教育情報誌の英「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」(THE)が発表した、2015年版の新興国の大学ランキングトップ100に、マレーシアから唯一、マレーシア工科大学(UTM)がランクインした。
BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)と新興経済の大学ランキングにおいてUTMは93位となり、前回のランキングで77位であったマレーシア国民大学(UKM)と95位だったマレーシア・プトラ大学(UPM)はそれぞれランク外となった。
マレーシア以外の新興国は高等教育機関の水準を高めるために投資を強化する傾向にあるなか、マレーシアの大学はこうした国際的なランキングの上位入りには積極的ではないことが懸念されている。
THE誌の編集者によると、国際ランキングを上げることで、世界的な知名度も上がり、強みや弱みを明らかにすることができることから、より積極的な参加が望ましいという。マレーシアの複数の大学がランキングの審査のためのデータの提出もしておらず、政府方針とは裏腹にマレーシアの大学があまりランキングを引き上げることに意欲的ではないとの指摘も出ている。