【トヨタ MIRAI 発表】未来に乗った…1年前の試作車から2割パワーアップ

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トヨタ MIRAI(ミライ)
  • トヨタ MIRAI(ミライ)
  • トヨタ自動車 製品企画本部 田中義和 主査
  • 前後重量バランス
  • トヨタ自動車 FCV試作車(2013年10月)
トヨタ自動車の燃料電池車『MIRAI(ミライ)』を、東京都江東区の同社の車両展示・試乗施設「MEGA WEB」で試乗した。MIRAIについてはちょうど1年前にも、最終試作段階のプロトタイプにも試乗していたので、最終製品との比較を楽しみに乗り込んだ。

1年前の試乗時には、電動車両ならではのシームレスな加速感が印象に残ったものの「車両全体が重くて、まったり」という、物足りなさもあった。ところが、ピカピカのMIRAI、さすが市販車という仕上がりに圧倒された。とくに60~70km/hの中速域からの再加速は俊敏であり、「まったり」感は一掃されていた。

開発責任者である製品企画本部の田中義和主査に聴くと、なんと1年前のプロトタイプより「パワー(動力性能)は2割強上がった」という 。「そこが燃料電池という化学反応ユニットの面白さであり、大変さなんです」と田中氏。日々改良が進む分、車両としての完成度は手探りも続くということだろう。

関係者によると、プロトタイプの車体はレクサス『HS250h』を改造したものだったという。流用なので無理もないが、硬い乗り心地や騒音も気になった。MIRAIでは「車体剛性にも留意した」(田中氏)専用設計によって、試乗コースにある石畳でも衝撃をしなやかに吸収し、「とくにこだわった」(同)という静粛性も高級車ならではという印象。

また、燃料電池や水素タンクなどのユニットを床下中心に配置したことによる重心の低さやミッドシップ車並みのレイアウトからは、走りの安心感がもたらされる。「初めての技術を多く使うが、FUN TO DRIVEの精神は絶対、犠牲にしたくなかった」という田中氏の想いが伝わる完成度だ。まさに「未来」のモビリティに乗ることができたと、心も満たされた。
《池原照雄》

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