OKIエンジニアリング(OEG)は11月18日、ECU(エンジンコントロールユニット)など車載製品が風雨、水しぶきなどを受けた場合の耐水性を評価する試験機を導入し、耐水試験(IPX4K)サービスの提供を開始した。
自動車制御用の各種センサ、アクチュエータ(駆動装置)および制御ユニットなどの部品は、走行中や整備作業中に直接、風雨や散水が当たる箇所に搭載されるため、自動車用規格ISO20653のIP保護等級IPX4Kに準じた耐水試験が不可欠。同試験では噴水用に旋回チューブを利用し、旋回速度は約60度/秒、水圧は400kPa、など複雑な要求事項が規定されているため、試験環境の構築には高価な設備と大きな設置スペースが必要となり、多くの企業にとっては保有が困難な状況だ。
OEGは今回、特別仕様のIPX4K耐水試験機を導入。従来提供してきたIPX6KとIPX 9K試験を含めた、すべての耐水試験が実施可能となる。さらに風、温湿度、振動、塩水、硫化ガス、太陽光、オゾンなどさまざまな環境試験も提供可能。OEGの試験サービスを利用することで、自社で設備・人的投資をすることなく、効率よく自動車搭載部品の各種環境試験を実施できる。