独サプライヤー大手のシェフラーは10月29日、都内で記者会見を開催し、日本国内の研究開発拠点を移転・拡張することを発表した。また、アジア太平洋地域最高技術責任者(CTO)を新設し、日本を拠点として活動する。
現在神奈川県横浜市にある研究開発拠点を、同市内で移転し、現在の約2000平方メートルから順次拡張する。2015年5月時点で約4700平方メートル、2020年までには6000平方メートルへの拡張を予定する。従業員数についても現在の約270人から、2020年までに450~500名規模へと拡大する。
また、栃木県宇都宮市内にホンダとのパートナーシップ強化を目的とした新たな拠点の開設も行う。
シェフラーはこれらの投資により、製品の開発、シミュレーション、評価試験、性能確認のためのキャリブレーション能力を強化する。
シェフラー・ジャパンは、2020年までに自動車事業部門の売上の約3分の2が、海外における日系自動車メーカー関連の売上になると見込む。日系自動車メーカーがグローバルにおける存在感を高めていることが背景として挙げられ、今回の投資はそれに対応するものとなる。