帝人グループ、熱硬化性CFRPの高効率生産技術を開発…炭素繊維の端材を極小化

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帝人グループで炭素繊維・複合材料事業を展開する東邦テナックスは、炭素繊維を効率的に使用することで、高い生産効率を可能にする熱硬化性CFRP(炭素繊維強化プラスチック複合材)の生産技術を開発した。

今回開発した生産技術は、あらかじめ炭素繊維に熱硬化性樹脂を付着させた繊維(バインダー繊維)を活用することにより、炭素繊維の端材を極小化するプリフォームの自動製造プロセス(PvP)。PvPは、炭素繊維シートなどの中間基材を使用することなく、繊維から部品の形状に合わせたプリフォームを直接製造できるため、炭素繊維の端材の発生を最小限に抑え、部品の製造コスト低減できる。

また、製造プロセスの自動化により工数削減を図れる。ランダムに配向した繊維と一方向に配向した繊維を組み合わせることができるため、部品の形状や要求特性に合わせてプリフォームを製造することができる。

PvPは、現在開発が進んでいるハイサイクルRTM工法などの高速成形技術と組み合わせることができるため、従来と比べ、より低コストの製品を製造することが可能。

東邦テナックスは、PvPを活用した熱硬化性CFRP製品を、自動車用途をはじめとする幅広い用途に展開する。既にグローバルにマーケティング活動を始めており、一部自動車メーカーに採用された。

帝人グループでは、量産性の高い熱可塑性樹脂を使用したCFRTP製品「Sereebo」を開発し、これまでにないCFRPによる量産部品市場を開拓している。今回の熱硬化性CFRPの生産技術開発を機に、性能と量産性という顧客ニーズに対応し、熱硬化性、熱可塑性の両面からCFRPソリューションを提供していく構え。
《レスポンス編集部》

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