ランクセス、外装部品向けに新しい構造材料を開発…自動車の軽量化に貢献

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ランクセス、自動車外装部品向け新しい構造材料を開発
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ランクセスは、車とトラックの外装車体部品向けの新しい構造材料を開発したと発表した。

ポリブチレンテレフタレート(PBT)とポリアミド(PA)を活用し、バンパー、サイドシル、フロントグリル、ドアハンドル、燃料タンクフラップ、スポイラー、ミラーカバーなど、自動車の外装車体部品向け「デュレタン」と「ポカン」の製品群を拡大する。

燃料タンクフラップ向け材料として、ガラスビーズ20%で強化された「ポカンB5220XF」を開発した。カチオン電着塗装(CCD)に必要とされる温度にも対応できるため、部品が車体に取り付けられた後、そのまま生産ライン上で塗装とCDCが可能となる。これによって、ロジスティックスと塗装費用を削減できる。

ラジエーターグリルに特化した「ポカンTP406-001」も開発した。同製品は、収縮が非常に小さく等方性を示し、ほとんど歪みが生じない。このブレンドは、低温時にも非常に高い靱性を備えているため、車が衝突した場合でもラジエーターグリルが粉々にならず、近くの歩行者への危険を防ぐ。横長のグリルフィンがラジエーターの熱にさらされても、たわむことのない高い熱たわみ温度を持つ。

生産ライン上で塗装されない外装車体部品向けに、非強化PBT+PCとPET+PCブレンド、強化されたPBT+PETブレンドなどの製品も提供する。スポイラー向け材料として、使用済みPETボトル再生物を最大25%含有する「ポカンTP957-001」は、ミネラル強化されたPET+PCブレンドで、卓越した耐衝撃性を備え、歪みを最小限におさえる。

また、良好な流動特性、熱安定性を備えるポリアミド6「デュレタンDP2131/20W1EF」は、スポイラー、エクステリアミラーカバー、ドアハンドルなどの下部構造に適した材料となる。同製品を使用することで、非塗装の外装車体部品に優れた耐候性をもたらす。

《レスポンス編集部》

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