マラヤ大学民主主義・選挙センター(UMCEDEL)が行った調査によると、セランゴール州における同州与党である人民同盟(PR)の支持率が43%に回復し、野党・国民戦線(BN)の支持率が20%に減少したことがわかった。
調査は、アズミン・アリ新首相が就任した3日後である9月26日から28日にかけて、1,165人を対象に行われた。回答者の28%はどちらを支持するか不確かと答え、9%は回答を拒否した。
PR支持率はマレー系、華人、インド系いずれもBN支持を上回った。マレー系のPR支持率は43%で、華人(42%)を上回った。
5月に実施された前回調査ではPRの支持率は、PR内での内紛から35%まで下がっていた。一方でBNの支持率は25%に上昇していた。
UMCEDELは、PRの構成党内で内紛が起きていたが、セランゴール州の住民はPRを支持し続けていると分析した。
セランゴール州では、聖書の押収事件や不透明な高速道路建設事業などを巡り、セランゴール州のカリド・イブラヒム元首相が事実上、所属政党の人民正義党(PKR)から解任され、カリド氏を支持する汎マレーシア・イスラム党(PAS)の間で対立が深まる事態となった。結局、同州スルタンから指名を受けたPKRのアズミン・アリ氏が後任首相に就任している。
(マレーシアン・インサイダー、10月20日)