ヤマト運輸は、長年培ってきた同社の交通安全指導ノウハウをパッケージ化した、指導者向け「安全運転教習プログラム」をマレーシアに輸出すると発表した。
同社は10月20日、安全運転教習プログラムの提供と、商業ドライバーを対象としたマレーシア政府認定の国家職業技能基準(NOSS)の共同開発に関して、マレーシア国内大手の民間自動車教習所メトロ社と包括契約を締結した。
マレーシアの人口10万人あたりの交通事故死亡率は日本の約5倍となる24.6人となっている。同国では、高い交通事故死亡率の一因でもある商業ドライバーの運転技術と社会的地位の向上を目的にNOSSの導入を決定。NOSSの開発プロジェクトに参画したメトロ社が、ヤマト運輸の交通安全指導ノウハウを高く評価したことから、今回の契約に至った。
安全運転教習プログラムは、商業ドライバーに高水準の安全教育を行うための、指導者向け教習プログラム。商業ドライバー個々の性格や行動特性を把握する「運転適性診断システム」を導入するとともに、ヤマト運輸の安全指導の専門職である安全指導長をマレーシアに派遣し、個々のドライバーに合わせた効果的な指導ノウハウ、さまざまな交通安全指導ノウハウを直接伝授。指導者の安全運転教習力の向上を図る。