一定の条件を満たしたマレーシアにおいて事業を立ち上げることを希望している外国人起業家に、1年間の滞在を認めるワーキング・ビザが発給される見通しだ。ニュー・ストレーツ・タイムズが報じた。
連邦政府は特別委員会を設置し、「スタート・アップ(起業)ワーク・パス」の発給を検討する計画だ。特別委員会には出入国管理局や、マレーシア・グローバル・イノベーション・アンド・クリエイション・センター(MaGIC)の代表も参加し、必要な条件などについて協議を行なう。
開業資金が7万5000リンギ以上の起業家である外国人で、その他の条件を満たした申請者に対してビザが発給されることになる見通し。また、事業が順調に成長し、マレーシア人向けの雇用を創出した場合にはビザの延長も可能になるという。
ナジブ・ラザク首相は2015年度予算案の発表時、マレーシアをスタートアップ企業の中心地とするべく政策を導入し、若者の間での起業家精神を鼓舞させるようなプログラムを実施する方針を明らかにした。
MaGIC・スタートアップ・アカデミー(MSA)が15日、立ち上げられた。5日間のワークショップで、新興企業を対象としたセミナーなどを行なう。