財務省が10日発表した「2013/14年経済リポート」によると、2014年の国内総生産(GDP)成長率は5.5-6%となることが見込まれている。
レポートを発表したナジブ・ラザク首相は、今年の経済成長の勢いは来年も続くとの見解を示した。2015年のGDP成長率予想については、5%-6%を見込んでいると述べた。来年4月に導入される物品・サービス税(GST)や補助金の削減をすすめることで来年のインフレ率は4-5%になるとの見解を示した。一方でGSTによって217億2,000万リンギの税収を見込んでいると述べた。
ナジブ首相によると、業種では来年サービスが5.6%、農業が3.1%、鉱業・採石が2.8%、製造業が5.5%、建設が10.7%とそれぞれプラス成長を予想。民間消費は5.6%、民間投資は10.7%、公共投資は4.7%それぞれ上昇する見通し。消費者物価指数は4-5%上昇と見込んでいる。
今年の財政赤字に関して、ナジブ首相は対GDP比3.5%にとどめ、来年は3.0%まで縮小すると述べた。