オーストラリアで人気のツーリングカー選手権「V8スーパーカー(V8 Supercars)シリーズ」。その主催者は、10月24~26日に開催される第13戦ゴールドコースト大会(CASTROL EDGE GOLD COAST 600)で、会場周辺の公共交通に無料で利用できるサービスを発表した。
2013年からメルセデスと日産が、2014年からボルボがV8スーパーカーに参戦。ホールデン(GM傘下)やフォードといった同レース2強とともに熱い戦いが繰り広げられている。
ことしのV8スーパーカーは2月のアデレードで開幕。これまでウィントン(4月)、パース(5月)、タウンズビル(7月)、イプスウィッチ(8月)、サンダウン(9月)などをめぐってきた。10月のゴールドコーストを終えると、11月のフィリップアイランドを経て、12月のシドニー(第15戦)でファイナルとなる。
ゴールドコースト大会は、F1開幕戦の舞台であるアルバート・パーク(Albert Park、Melbourne Grand Prix Circuit)などと同じく、公道を使った“市街地サーキット”で行なわれる。サーキットは、メインビーチ(マッキントッシュ島の東、サーファーズパラダイスの北)の公道エリアに設置される。
この市街地サーキットのピットレーンの向かい側に、ことし7月に開業したトラム(Tram G:link)が走っている。また、サーキットから10km西には、クイーンズランド鉄道(QR)のネラング駅がある。観戦者は、こうした路面電車や近郊電車、路線バス(Surfside buses)などへの乗車がフリーになるという。
主催者は「前売りチケットを持っている観戦者は、トラムやクイーンズランド鉄道の都市間ネットワーク、路線バスなどが乗車フリーになる。来場者は、こうした乗車フリー化によって各地へアクセスしやすくなる。レース開催中、ブロードビーチやサウスポートなどで行なわれるパーティやイベントにも行きやすくなる。ゴールドコーストをゆっくりめぐるのもいい。イプスウィッチやブリスベン、サンシャインコースなどからのアクセスも容易になる」と話す。
春から夏へ。ゴルフやサーフィンなどを楽しむ人でにぎわうオーストラリア最大のリゾート地、ゴールドコースト。「この大会は、マラソンと同じくゴールドコースト最大のイベント。乗車フリー化は、レースファンを増やすカギとなる。ゴールドコーストの魅力もコレまで以上に体感できるはずだ」と主催者は語っていた。