【ミシュラン X Oneユーザーミーティング】1軸あたり157kg減、燃費最大9%アップ…シングルタイヤを推す理由

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ミシュラン X Oneユーザーミーティング
  • ミシュラン X Oneユーザーミーティング
  • ある程度の雪にも対応するオールシーズンタイプ
  • ミシュランタイヤ 執行役員 高橋敬明氏
  • 北米では一般化しつつあるワイド寝具リタイヤ。BSも北米向けにはラインナップしている
  • ミシュラン X Oneユーザーミーティング
  • ミシュランタイヤ 技術部 部長 大江一孝氏
  • アルミホイールと併用すればかなり軽量化が可能
  • ミシュラン X Oneユーザーミーティング
3日に開催された「X Oneユーザーミーティング」では、ミシュランのワイドシングルタイヤ『X One』の機能や特徴が詳しく紹介された。シングルタイヤ導入によって、現在運送業が直面しているさまざまな問題に対処できるというのだ。

現在大型車両輸送において、「ドライバー不足、車両の重量化、燃料費増大、ドライバーの労務環境問題など、多くの課題を抱えている(ミシュランタイヤ 執行役員 高橋敬明氏)」という。ドライバー不足は、トラックの稼働率を上げることができず、1回あたりの輸送量を増やすことになる。そのため、総重量規定のある大型トラックの場合、荷物以外の重量は極力低くしたいのだが、車両そのものは重くなる傾向にある。燃料費の増大についてはいうまでもないことだが、来年には消費税アップの予定もある。そして、これらの状況が既存ドライバーの労務環境の悪化につながっている。

この問題に対して、トラックの車両本体側にできることは、輸送効率を上げ、車両の信頼性を高めることだ。それには、車両の軽量化、メンテナンスやラニングコストの低減が重要なポイントとなる。ミシュランは、そのソリューションのひとつとしてワイドシングルタイヤを提案している。「高荷重・高性能なワイドタイヤでダブルタイヤをシングル化すれば、転がり抵抗の低減、軸あたりの重量減、それにともなう積載量アップ、交換や保存などメンテナンスコストの大幅ダウンが期待できる」と高橋氏はいう。

ミシュランは米国エクソンモービルの依頼をもとにX Oneを開発し2001年に市場投入した。2006年にはアジア、翌2007年には日本市場にもX Oneを展開している。とくに米国ではエクソンモービルでの成功を期に、着実に市場シェアを伸ばしており長距離トラックのワイドシングル化が進んでいるという。

X Oneで用意されているサイズは455/55R22.5で、トレーラー用1タイプ、駆動軸・トレーラー用2タイプがある。これは11R22.5、275/80R22.5といったタイヤサイズに適合するものだ。なお、ハブはISO 10穴タイプならばそのままシングルタイヤ化ができるそうだ。

 軽量化や燃費性能について、具体的にどれくらいの改善が見込めるのか。この点については、例えば11R22.5のダブルタイヤ(1軸に左右で4本のタイヤが必要)に対して、アルミホイールを装着したX Oneは、1軸あたり157kgの軽量化になるという。燃費改善の事例としては、DOE(米エネルギー省)の公表している数字でトラクター、トレーラーともにシングルタイヤ化した場合で9.2%の改善が見られたという(ミシュランタイヤ 技術部 部長 大江一孝氏)。トレーラーをシングルタイヤ化すると、シャーシの設計に自由度が増し、積載スペースを広げたり、各種機構を組み込む余地も生まれる。

ただ、シングルタイヤとなると気になるのは耐久性や荷重能力のダウンだ。X Oneではトレッド面内部にインフィニコイルという補強を施し、ワイド化によるトレッド中心部のせり上がりや接地面のたわみを防いでいる。ケーシングの耐久性もアップさせている。そのため、455/55R22.5のタイヤで5,000kgの荷重能力を確保し、平均的なワイドシングルタイヤと同等かそれ以上の性能を確保した(大江氏)。

なお、X Oneはリグルービング(溝の堀直し)可能だそうだ。
《中尾真二》

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