世界遺産の富士山とクラシックカーのコラボレーション…富士マウンテンラリー2014

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MG・マグナK
  • MG・マグナK
  • 早朝のスタート地点に集合した参加者達。
  • 事前チェックに余念がない参加者達。
  • ドライバーズミーティングでは、その日の諸注意が告げられる。
  • モラスティ・スポルト。ドライバーは片山右京選手
  • トライアンフ・TR3
  • アルファロメオ・ジュリエッタSVZ
  • ポルシェ・356A

9月26日から28日にかけて、河口湖畔富士ビューホテルおよび、富士山周辺において、“富士マウンテンラリー2014”が開催された。主催は、富士マウンテンラリー実行委員会。

初開催となるこのクラシックカーイベントは、世界遺産である富士山周辺を2日間で約520kmを走破し、3日目は表彰式を行うものだ。参加資格は1969年までに製造されたクルマで、スタート会場となる山梨県立富士ビジターセンター(山梨県南都留郡)には、約40台の参加者が集合した。

大会会長の平野喜正さんは、クラシックカーイベントを積極的に楽しんできた人物で、大学時代には自動車部に所属しラリーなどにも参加してきた。そんな氏がなぜクラシックカーイベントを主催したのか。「定年を迎えた古くからのラリー仲間たちも時間に余裕ができたので、クラシックカーのイベントを開催できないかと思い立ち、実現に至った」という。

「数多くの仲間の助けがなかったらできなかったし、また、我々が主催するイベントなら、ぜひ出たいという多くのエントラントの声も背中を押した」

そんな氏が最も大切にしたのは、他のイベントでやらないことをやろうというものだ。例えば、9時半に1号車である、アストンマーチン『インターナショナル』がスタート。その後30秒間隔で後続車がスタートしていくのだが、当然、後続になるにしたがって、待ち時間は増えていく。そこで、スタッフを始め、スターティングフラッグを振る平野さんは、必ず第一声に「お待たせしました!」と参加者に声をかけていた。一見、普通のことのように思えるが、ほとんどのイベントでは、車両解説に終始するか、単にスタートさせるだけなので、これも多くのイベントに参加している平野さんならではの気配りなのだ。

そのほか、参加者の思い出になるようにと、スタンプポイントでスタンプを押してもらった用紙を、スタート時の写真とともに額装し、表彰式の時に手渡すなど、参加者を大切にしたイベントとなっていた。因みに、スタンプラリーで使ったスタンプは平野さん手作りのもので、10か所のスタンプ全部をそろえると、“フジマウンテンラリー”という文字が完成した。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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