BMWジャパンは、8月21日にプレミアム・ミドルサイズでは初となるスポーツ・アクティビティ・クーペ『X4』を発表、同日より予約を開始した。日本導入は10月初旬を予定している。
X4は、「Xシリーズ」の中でも偶数数字が示す通り、ダイナミックでスポーティな性格を強めたモデル。コンセプトは、2008年に登場した『X6』を引き継いぎ、SUV(BMWはSAVと呼ぶ)の腰下にクーペのようなルーフラインを融合させたモデルとなっている。
ボディサイズは『X3』とほぼ同等だが、エンジンのラインナップは大きく異なる。X3は出力の異なる2種類の2.0リットルターボと、3.0リットルターボのガソリンエンジン、2.0リットルのディーゼルターボエンジンと幅広くラインナップし、販売面ではディーゼルエンジンの人気が高いという。
それに対しX4では2.0リットルと3.0リットルのガソリンターボエンジンのみのラインナップ。日本でもディーゼルの人気が高い昨今、X4はドイツ本国ではディーゼルをラインナップするが、日本にはガソリンのみのラインナップとなったのはなぜか。
BMWジャパン 広報室 製品広報の星川聡氏は「ディーゼルエンジンのトルク感や環境性能、経済性は確かに魅力的で、十分スポーティなのですが、商品のポジショニングを考えたときに、ガソリンエンジン特有の、高回転まで吹け上がり情感に訴える官能的な感触がこのクルマには合っていると思っています。スポーティさを嗜好するお客様がこのクルマには多いだろうということでガソリンエンジンのみのラインナップとなっています。これはX6と『X5』の関係と同じです」と説明する。
X5にはガソリンとディーゼルの両方をラインナップするのに対し、よりパーソナルでスポーティな印象が強いX6にはガソリンエンジンのみのラインナップとなっている。
星川氏は「X4は、カッコいいクルマに乗りたい、クルマは自己表現の1つである、といったお客様に乗って頂きたいモデルです」と述べた。