自転車ロードレースの最高峰、ブエルタ・ア・エスパーニャで異変が起きている。9月3日の第11ステージで総合優勝候補のひとりだったナイロ・キンタナ(モビスター)がリタイアに追い込まれた。
スタートから約20km地点で、逃げを試みるアタック合戦によって集団が緊張状態にあるときに落車。キンタナも巻き込まれ、激しく地面に叩きつけられた。右肩に痛みを訴えるキンタナはその場でリタイアとなり、レントゲン検査で右肩甲骨の転位骨折とわかった。
2014年ツール・ド・フランスでは、英国のマーク・カベンディッシュ(オメガファルマ・クイック ステップ)は初日に落車リタイヤ。ツール総合2連覇を狙っていた同じく英国のトップ選手、クリストファー・フルーム(チーム スカイ)は第4、第5ステージと相次ぐ落車で骨折。期待されながらも早々に戦線離脱した。第10ステージでは総合優勝候補の一人、アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)までも、激しく落車しリタイヤした。
キンタナは2014年ジロ・デ・イタリアの総合優勝選手。ツールを欠場し、満を持して臨んだブエルタだったが、不測の事態となった。
ファンからはグランツール勝利の難しさについてさまざまな意見が飛んでいる。