神鋼商事と神戸製鋼所は9月3日、メタルワン、大阪精工、メキシコSimec社、米国O&k American社と、メキシコにおける冷間圧造用鋼線(CHワイヤー)の製造・販売を行う合弁会社を設立すると発表した。
新会社は、自動車用ファスナーや冷間鍛造部品等の素材として用いられるCHワイヤーを製造し、主に現地の自動車部品メーカーに販売する
メキシコの自動車市場は、今後も堅調な拡大が見込まれている。これに伴い、日系自動車部品メーカーも相次いで現地に進出しており、メキシコにおけるCHワイヤーの需要も大幅に伸長すると同時に、現地調達に対するニーズも高まることが予想される。
今回、合弁会社を設立し、需要地での生産を行うことで、表面品質に優れたCHワイヤーを短納期で納入することで、自動車部品メーカーのニーズに対応していく。
新会社の総投資額は約43億円。資本金は約12億円で、出資比率は神鋼商事40%、メタルワン25%、神戸製鋼所と大阪精工、Simec社が各10%、O&k American社が5%。稼働開始は2015年末の予定で、年間生産能力は約4万トンとなる見込み。