NTNは、鉄粉の表面に熱硬化性樹脂をコーティングし、圧縮成形することで、業界最高の磁気特性と強度を有する「高性能磁性コア」を開発したと発表した。
開発品は、粉末冶金(やきん)用の鉄粉を磁性粉末として用い、独自の配合で熱硬化性樹脂を添加、造粒処理することで鉄粉表面に絶縁被膜を施した。
これにより、粉末同士の接触を低減することができ、業界最高の磁気特性を達成。また、強度も市販品比5倍となり、取り扱いが大幅に向上したという。
高性能磁性コアは既にNTN社内での装置に採用しているが、新たに高周波焼き入れ装置メーカーや高周波熱処理加工会社への販売を開始。高周波焼き入れは化石燃料や洗浄剤が不要なクリーンな熱処理として注目されており、高性能磁性コアを採用することで高周波焼き入れ装置の性能向上に貢献できるよう販売活動を強化しいくという。