「昨日からの手応えでは、ポールを争えるとは思えなかった。マシン(セッティング)の改善はゆっくりと進んでいる状況だったが、ある変更がコンマ3秒ほどを稼ぎ出してくれたんだ」と語るオリベイラ(#19 Lenovo TEAM IMPUL/トヨタ)は、Q1を4位、Q2を2位で突破し、Q3ではニューレコードタイムとなる1分32秒321をマーク。2レース制での開催だった第2戦のレース1以来となる今季2度目のポールポジションを獲得した。
そういった変化とバージョンアップ合戦のなかで、これまで劣勢だったホンダ勢にも浮上傾向が見られており、特に躍進著しかったのはDOCOMO TEAM DANDELION RACING。新人ながら今季開幕から健闘が目立つ野尻(#40)がQ1を2位、Q2を1位で通過し、Q3でもオリベイラに次ぐ2位に入る健闘を見せた。
予選3位は今回がルマンでの事故以降初レースとなるロイック・デュバル(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)。4位には石浦宏明(#38 P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)がつけ、現在ポイント首位の中嶋一貴(#37 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)が5位。
なお、この日は冷却用ドライアイスの使用を巡る問題が主と思われる状況で、予選終了後の結果確定が大きく遅れた。結局、6位だったジェームス・ロシター(#3 KONDO RACING/トヨタ)と8位だった山本尚貴(#1 TEAM無限/ホンダ)、19位だった中山友貴(#2 TEAM無限/ホンダ)の3名がタイム抹消となり、予選6位はF1ベルギーGP参戦中のアンドレ・ロッテラーに代わって出走したアンドレア・カルダレッリ(#36 PETRONAS TEAM TOM'S/トヨタ)に。7位が武藤英紀(#41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)、8位が平川亮(#7 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)となり、タイム抹消の3者はグリッド後方(17~19位)からの決勝出走となる見込みだ。