米ワシントンDC地下鉄、新線「シルバーライン」が開業

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米首都・ワシントンDCの地下鉄に新線「シルバーライン」が開業した。路線図には今後開業予定の延伸区間も描かれている
  • 米首都・ワシントンDCの地下鉄に新線「シルバーライン」が開業した。路線図には今後開業予定の延伸区間も描かれている
  • 川崎重工がWMATA(ワシントン首都圏交通局)から受注した地下鉄車両7000系。シルバーラインで運行される。将来は同地下鉄車両の半数以上が7000系となる

アメリカの首都・ワシントンDCの地下鉄に7月26日、新路線「シルバーライン」が開業した。今回新たに開業したのは5駅・約18.8kmの第1期区間で、将来はダレス国際空港などへ向け延伸される予定となっている。

「シルバーライン」は新たに開業した約18.8kmの新線と既存の路線を組み合わせた全28駅のルートで、一方の起点であるラーゴ・タウンセンター駅からイーストフォールズチャーチ駅までの23駅は既存の「ブルーライン」や「オレンジライン」と同じ線路を走る。これまでワシントンDCの地下鉄はレッド・オレンジ・ブルー・イエロー・グリーンの5路線で、新たな色の路線は1991年の「グリーンライン」開業以来23年ぶりの登場となる。

ワシントン首都圏交通局(WMATA)によると、新たに開業した5駅はそれぞれ1日あたり約2万5000人の利用が見込まれており、地下鉄全線の中でも特に利用者の多い路線となる見込み。鉄道業界情報誌「インターナショナル・レールウェイ・ジャーナル」によると、シルバーラインでは従来車両のほか、川崎重工製の新型車両7000系64両が使用されるという。

今回の新線開業で、ワシントンDC地下鉄の路線網は全91駅・約189kmに拡がった。シルバーラインは今後、第2期区間としてダレス国際空港方面へ向かう7駅・18.5kmの延伸が予定されている。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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