ユーシン、タイの低迷やメキシコ新工場に伴う経費負担で減益…2014年5月中間決算

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ユーシンが発表した2014年5月中間決算は、営業利益が前年同期比27.6%減の10億5200万円と大幅減益となった。

売上高は同150.3%増の766億2300万円と大幅増収となった。主力の自動車部門は、タイ拠点が現地の政治・社会情勢の混乱による影響を受けたものの、国内、中国の拠点における生産・出荷が好調だったのに加え、昨年5月に行ったヴァレオからの事業買収も売上増加に寄与した。また、産業機械部門が堅調に推移した。

収益では、好調な拠点での利益増加に加えて、欧州拠点の生産効率改善が進んだ一方で、タイ拠点の減益、メキシコ新工場の本格稼働に伴う立ち上げの人件費・経費がかさんだこと、事業買収で生じた、のれんの償却費負担などの影響から営業減益となった。

経常利益は同96.7%減の1億2000万円だった。当期損益は、ヴァレオからのインド法人の株式取得中止による解決金、海外販売代理契約の解約金を特別損失に計上したため、10億2200万円の赤字に転落した。

通期業績見通しは、同社が納入した部品に関するリコールで費用の一部を負担したものに対して保険金10億円を受領する見通しとなったことなどから、当期損益を3億円の赤字から4億円の黒字に上方修正した。

《レスポンス編集部》

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