ムスリムへの午後3時前の食品販売を禁止、飲食店は反発 マレーシア

ジャミル・キル・バハロム首相府相は、ラマダン(断食月)中にマレー系飲食店において午後3時前にイスラム教徒に対して食品の販売を禁止すると明らかにした。

エマージング・マーケット 東南アジア

ジャミル・キル・バハロム首相府相は、ラマダン(断食月)中にマレー系飲食店において午後3時前にイスラム教徒に対して食品の販売を禁止すると明らかにした。

違反した場合は最高で300リンギの罰金が課せられることになる。

ジャミル大臣は、イスラム教徒が断食を続けるために、飲食店の営業を停止することまではできないとした上で、食品の販売を禁止する法律の導入を決定したと述べた。

マレーシア・ムスリム・レストラン・オーナー協会(Presma)のノルル・ハッサン・サウル・ハメド会長は、法律の導入について馬鹿げていると指摘。一時的な対策にしかすぎないと述べた。マレー系飲食店での販売を禁止しても、コンビニエンスストアで簡単に買うことが出来るとした上で、なぜファストフード店やフードコートなどのハラル(イスラム教の要件を満たした)飲食店は対象になっていないのかと疑問を呈した。

マレーシアのラマダンは、6月29日から始まっている。旅行者や病人、妊婦、月経中の女性、子供を除くイスラム教徒は30日間、日の出から日没までの間飲食を断つことになっている。
(ザ・スター、7月9日)

広瀬やよい

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