光岡自動車は新型セダン『リューギ(Ryugi)』を6月27日に販売を開始すると発表した。開発責任者の青木孝憲開発課課長は「クラシカルな造形美と職人たちによる技術の練磨が生み出す光岡ならではの流儀を表す意味で名付けた」と車名の由来を語る。
青木課長は6月25日に都内で開いた発表会でリューギについて「未来的で先鋭的なクルマが多い中、頑固といわれても、自分たちが付き買ってきた技術、心構え、表現、スタイルを貫いたもの」と説明。
また「デザインのハイライトでいうと垂直にそびえたつフロントグリルといまでは珍しい水平基調の端正な大きなメッキバンパー。その大きさゆえに成形やメッキはすごく大変困難な部品ではあるが、クラシックスタイルの象徴として採用した」と明かす。
さらに「FRPでできたフロントボディやリアボディは、材料の積層を丁寧に行い、樹脂を含浸させて脱泡でしながら、材料と樹脂を融合させて成形している。この手法はなによりも私達がデザイン性を優先し、鉄板プレスでは表現しきれない凹凸や細かな表情を再現するため」と強調した。