「デルタ航空博物館」がリニューアル、トラベルエアー6Bセダン機などを展示

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デルタ航空博物館(Webサイト)
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デルタ航空は、航空博物館「デルタ航空博物館」をリニューアルオープンした。アトランタの本社屋に隣接し、6万8000平方フィートの広さを持つ。

デルタ航空博物館は85年間にわたるデルタ航空の歴史と、民間航空産業発展の軌跡を、航空機やユニフォームなどの展示を通して紹介している。

デルタ航空博物館は、1940年代に使用していた二つの整備用ハンガー(格納庫)の場所にある。デルタ航空基金や他のスポンサーからの寄付により、歴史ある建物を大幅に改装し、博物館として一般公開している。2011年には航空史跡「Historic Aerospace Site」に指定されている。

リニューアルした博物館に展示された数百の展示品の多くは、初めて一般公開されるもの。常設展示には、1929年のデルタ航空初の旅客便に使用された航空機に近い型のトラベルエアー6Bセダン機、1982年に従業員が資金を出して会社のために購入したボーイング767型機「スピリット・オブ・デルタ」、デルタ航空便として空を飛び、従業員とボランティアによる修復作業を終えたDC-3型機など、歴史的な5機の航空機を展示する。

博物館には客席117席を持つ劇場と、ロッキードL-1011トライスターの胴体部分を使用した30席の会議室を併設するほか、コンベア880機のコックピット展示、ボーイング737-200型機のフルモーション・シミュレーターの体験コーナーがあり、操縦を疑似体験できる。フルモーション・シミュレーターは、デルタ航空のパイロット訓練に実際に使用されていたもので、米国内で唯一、一般公開される。

博物館ツアーでは、南部の郊外で農薬散布の会社として起業した当時から始まり、初期のプロペラ機時代の旅客サービスからジェット機時代へと案内する。特別展示では、創業者であり初代の最高経営責任者であるC.E.ウールマンの肖像画や発言集、私物品などを展示。

博物館職員の解説付きツアーへの参加以外でも、各自のペースで自由に展示品を見て回ることも可能。

ボーイング767型機のパイロットがフライト前に行うチェック作業体験や、子供向けのスカベンジャー・ハント(リストに載っている品物を探すゲーム)など、体験型アクティビティも用意する。また、モデルプレーンやデルタ航空ロゴ入りグッズ、航空関連アイテム、Tシャツやアクセサリー類などをそろえたギフトショップも併設する。

ハンガースペースは、会議やイベント用のレンタルスペースとしても利用可能。

デルタ航空のリチャード・アンダーソン最高経営責任者、(CEO)は「旅客便運航85周年の節目に、新しく生まれ変わったデルタ航空博物館をオープンすることができ、誇りに思う」とコメントしている。

デルタ航空博物館のメインスポンサーは、デルタ航空基金、アメリカン・エキスプレス、エアバス、ニューヨーク・ヤンキース、シンガポール・テクノロジーズ・エアロスペース、エアロ・ブリッジワークスなど。

《レスポンス編集部》

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