ツール・ド・スイス第6ステージが、6月19日、ビューレン・アン・デア・アーレからドレモンまでの192.8kmで争われた。
この日は、山岳ポイント4つを含むアップダウンのあるコース。序盤から逃げていたミハエル・アルバジーニ(オリカ・グリーンエッジ)ら4選手が残り37kmで吸収されると、上り区間でチームスカイがペースを上げて、有力スプリンターらをふるい落としていく。
その後もワレン・バルギル(ジャイアント・シマノ)、ポイント賞ジャージのペーター・サガン(キャノンデール)らがアタックを試みるが、最後は集団がまとまってスプリント勝負へ。リーダージャージを着るトニー・マルティン(オメガファルマ・クイックステップ)自らのリードアウトからスプリントを開始したチームメイトのマッテーオ・トレンティンがステージ優勝を飾った。
2位はホイール半分の差でダニエーレ・ベンナーティ(ティンコフ・サクソ)、3位にはフランチェスコ・ガヴァッツィ(アスタナ)が続いた。
トレンティンは「もちろん、この勝利はうれしいよ。終盤はほとんど可能性を失っていたから、不思議だね。残り35kmで道が狭くなったところで、僕は足を着いて遅れたんだ。最後の上りで再び集団先頭に戻って、トニーをアシストした。でも、残り4kmでトニーが『OK、スプリントをするぞ』と言ったんだ。トニーは最高の仕事をしれくれたよ」と振り返った。
献身的な働きを見せたマルティンは、この日も総合首位を守っている。