日野、ユーザーの運行管理サポートを強化

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日野自動車 エコツリー(同社ホームページの画像から)
  • 日野自動車 エコツリー(同社ホームページの画像から)
  • 日野自動車の市橋保彦社長

日野自動車は同社のトラックユーザーに提供している省燃費や安全運転のための情報提供サービスを充実させる。現在は日野ディーラーに車検を依頼した顧客に、その都度提供しているが、今後は顧客が任意にレポートのデータにアクセスできるようにする。

このレポートは日野が2010年ごろから、一部のトラック・バスに搭載を始めた「エコツリー」という省燃費運転のサポートシステムを元に作成しているもの。省燃費につながる運転をすると、インパネの計器内に示されたアイコンの樹木が成長するなどの仕組みとなっている。

日野ディーラーでは、エコツリーを搭載した車両の車検時に1年間の燃費などのほか、アクセルやブレーキの踏み具合なども分析し「エコツリーレポート」として無償で提供、輸送事業者などの運行管理に役立ててもらっている。顧客からは、省燃費だけでなく安全の確保にもつなげられる点が評価されている。

日野の計画では今後1年くらいをめどに「お客様がスマホなどによってレポートのデータに常時アクセスできるようにしたい」(同社幹部)という。サービス内容などの詳細も今後詰める。

日野は2013年6月に就任した市橋保彦社長が、日野車ユーザーへの「トータルサポート」を経営の重点方針に掲げ、国内外のディーラーやディストリビューターと一体になってサービス事業の強化などを進めている。今回のエコツリーレポートの拡充もその一環となる。

《池原照雄》

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