ルフトハンザドイツ航空のオットーF.ベンツ日本支社長は6月12日、都内で会見し、3月から日本就航便に順次導入している新ビジネスクラスについて、10月末から始まる冬ダイヤからすべての便で切り替わるとの見通しを示した。
ベンツ日本支社長は「新ビジネスクラスは2012年から導入を開始しているが、長距離路線に使用している機材が100以上と多いため、すべて機材で切り替わるにはなかなか時間がかかる。2015年末までにはすべての長距離路線機材に装備される予定」としながらも、「日本市場の重要性を考え14年夏ダイヤから一部路線で、14年冬ダイヤからすべての日本就航便で導入が完了する」と述べた。
また新しいシートについて「1席の価格はレクサスの小さいクラスに匹敵する」と明かした上で、「新ビジネスクラスシートに加え、今後計画されているプレミアムエコノミークラスの導入と合わせると、機内プロダクツのアップデートに30億ユーロ(4140億円)の資金を投じて、サービス品質の向上に取り組んでいる」と説明した。
新ビジネスクラスでは完全フルフラットになるシートのを始め、モニター画面も従来の10.4インチから15インチ拡大、色調も従来の青からファーストクラスと同じグレーを採用したことなどが特徴。
日本支社マーケティング部の杉山雄介課長によると、ルフトハンザの長距離線に使われている機材は110機あり、5月末時点でこのうち38機に新ビジネスクラスのシートが装備されているという。また日本路線では、3月から羽田-ミュンヘン線(使用機材A340-600型機)、中部-フランクフルト線(同A340-300型機)で導入されている。