ボーイング、メキシコの通信衛星「702HP」が完成…アトラスVで打ち上げへ

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メキシコの新たな通信衛星であるMexsat用702HP、ボーイングが製造
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ボーイングは、メキシコの新たな通信衛星であるMexsat用702HPが完成したと発表した。

完成した衛星は「Morelos-3」で、完成済みである1基目の702HP(Centenario)と、打ち上げまでボーイングが保管する。2基の衛星は、打ち上げ後、メキシコ国内2カ所の地上施設と合わせ、Mexsatのモバイル通信システムを構成する。

Morelos-3は、アトラスVによって打ち上げられ、静止軌道上で運用される予定。1基目であるCentenarioは、2013年11月に完成している。また、ボーイングのサブ契約者であるオービタル・サイエンスズ製のBicentenario通信衛星ロケットは、2012年12月に打ち上げられ、テレコムによりメキシコのイスタパラパ、エルモシージョにあるMexsat地上施設で運用されている。

Mexsatのモバイル通信システムは、3基の衛星、メキシコ国内2カ所の地上ネットワーク/衛星コントロールセンター、関連ネットワーク運用システム、プロトタイプ・ユーザー・ターミナルで構成されており、ボーイングはこれらの統合、納入の役割を担う。

Mexsat通信システムの全面運用が開始されると、政府機関向け音声やデータの通信が高性能化するほか、国内遠隔地域における通信アクセスも大きく向上するとしている。

《レスポンス編集部》

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