F1カナダGPは6月8日、カナダのモントリオールにて決勝レースが行われ、レッドブルのダニエル・リチャルドが残り3周目でトップを行くメルセデスのニコ・ロズベルグをオーバーテイクし、彼自身のF1キャリア初勝利を獲得した。レースの前半ではロズベルグとチームメイトのルイス・ハミルトンがトップを占めたが、両者はエンジンのパワーがロスしていることを訴え、後続車の接近を許してしまうこととなった。そしてハミルトンはさらにブレーキの問題を抱えてレースをリタイアすることとなり、ロズベルグはかろうじてトップのポジションを保持した。その間にリチャルドはフォース・インディアのセルジオ・ペレスを抜いて2番手となり、3番手には同じくレッドブルのセバスチャン・ベッテルが続くこととなった。その後、後方に続くウイリアムズのフェリペ・マッサとペレスが接触し、両者とも大きなダメージによりリタイアとなってしまった。ケータハムの2台はどちらもレースを完走することができず、小林可夢偉は左リアのサスペンションの故障により、リタイアを余儀なくされた。この勝利により、リチャルドはチャンピオンシップのポイントにおいてフェラーリのフェルナンド・アロンソの69ポイントを越え、79ポイントの3位に浮上することとなった。F1カナダGP結果(トップ10)1. ダニエル・リチャルド(レッドブル)2. ニコ・ロズベルグ(メルセデス)3. セバスチャン・ベッテル(レッドブル)4. ジェンソン・バトン(マクラーレン)5. ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)6. フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)7. バルテッリ・ボッタス(ウイリアムズ)8. ジャン=エリック・ベルニュ(スクーデリア・トロ・ロッソ)9. ケビン・マグヌッセン(マクラーレン)10. キミ・ライコネン(フェラーリ)