英キャドバリーのチョコレート菓子にブタの成分が混入していた件で、イスラム教の教義を解釈する全国ファトワ協議会は5月29日、ハラル(イスラム教の要件を満たした)食品だとの当初の判断を維持すると発表した。
アブドル・シュコル委員長は「混入は制御し得ない出来事。ハラル原料を用い、ハラル方式で生産され、ハラル食品と認定された場合、ブタ成分の混入が後で見つかっても、回避困難な出来事とみなされる」と説明した。
保健省による検査で、ナッツ入りチョコレート2種に豚のDNAが混入していることが分かった。
シュコル氏は「イスラム教は、信者に不便をもたらすような極端に厳格な宗教ではない」とした。
マレーシア・ムスリム消費者協会とマレーシア・ムスリム卸売・小売協会は会員にキャドバリー製品のボイコットを呼び掛けた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、マレー・メイル電子版、5月30日、インサイダー、5月29日)