国際労働組合総連合(ITUC)は19日、労働者の権利が保障されている度合でランク付けした「グローバル・ライツ・インデックス」を発表。マレーシアは5段階評価の最低レベルである5番目にランクされた。
同調査は139カ国・地域を2013年4月-2014年3月の労働関連問題の記録をもとに、労働者保護法の整備状況、組合結成やストライキの自由などの97の指標に基づいて5段階で評価したもの。労働者の権利を保護する法が機能していないソマリアやスーダンなど8カ国は「5+」とした。
マレーシアは韓国や中国、フィリピン、カンボジア、ラオスなどと共に最低レベルの「5=権利保証がない」と評価された。東南アジア諸国連合(ASEAN)の他の国では、タイ、インドネシア、ミャンマーが米国や香港などと同じ「4=組織的な権利侵害あり」、シンガポールは台湾や英国と同じ「3=権利侵害が日常的」だった。
日本はスイスなどと同じ「2=権利侵害が繰り返される」レベル。ドイツやデンマーク、オランダなどが「1=権利侵害がまれにある」レベルと評価された。