5月17日・18日に神戸市で開催された環境省による「エコ&セーフティ神戸カーライフ フェスタ2014」で、豊田自動織機は『燃料電池フォークリフト』の試作車を展示した。
燃料電池フォークリフトのメリットは、運転時にCO2を排出しない点と、1回3分の水素充填で連続運転が可能な点だ。
展示された燃料電池フォークリフトは3台目の試作車で、1台目・2台目は現在九州の同社関連工場で実証試験を行っているという。
試作車の座席を跳ね上げると、床下に燃料電池ユニットが収容されている。本体のFCユニットは、少し大きな弁当箱程度の大きさで案外小さなものだと感じた。説明員によると、「燃料電池のFCセルはトヨタから提供を受けて、必要な枚数をセットしている」とのことだ。
車体の側面には48Vの外部給電ソケットが設けられている。水素タンクの圧力は35MPaとなっている。昨年見たトヨタの燃料電池自動車『FCV』では70MPaとなっていたが、同フェスタのホンダブースの燃料電池自動車も水素タンクの圧力は35MPaになっていたから、最新の燃料電池では35MPaに低圧化される可能性がある。
燃料電池の管理や水素の充填設備という問題を考えても、一般ユーザーが使用する乗用車よりも特定の企業ユーザーが使用するフォークリフトの方が燃料電池の普及という面では有利だ。