ヨコオは5月21日、物体の存在検出に使用する「24GHz帯・近距離存在検出レーダ」を新たに開発したと発表した。
物体検出のセンサとしては、超音波・赤外線を利用したものが一般的だが、超音波センサはゼロ距離の検出はできず、風による検出精度の低下も生じやすいという問題がある。また、赤外線センサも外乱光の影響を受けやすい上、レンズ面の汚損により精度低下が起きやすいなど、両センサとも特有の欠点を持っている。
今回、同社が新開発した「24GHz帯・近距離存在検出レーダ」は、位相変調方式により、0~100cmといった極近距離の静止物体や移動物体の存在検知を行うことができ、駐車場における満空センサ用ループコイルの代替や、人・物品などの検出用途に使用できる。
開発品は、一般的な防水パッケージ品のほか、装置への組み込み用途としてモジュールでの提供も可能。今後、市場の反応を見ながら用途検討を行い、製品化を果たした後にはグローバルな拡販活動を推進する計画。