多段化が進む傾向にある世界の乗用車用オートマチックトランスミッション。そんな中、欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループの10速トランスミッションの開発が、順調に進んでいることが判明した。
これは5月9日、オーストリアで開催中の「第35回国際ウィーン自動車シンポジウム」において、フォルクスワーゲングループの研究開発担当、Jakob NeuBe取締役が明らかにしたもの。
同取締役は、「フォルクスワーゲングループは現在、10速DSGを開発中」と公表している。
DSGは、フォルクスワーゲングループのデュアルクラッチトランスミッション。アウディなど、グループ各社に幅広く採用されてきた。
現時点では、フォルクスワーゲングループが開発中の10速DSGの内容は明らかになっていない。ただし、同取締役は、「エンジンの最大トルクが51kgmレベルにも対応」と説明。このことから、高性能車や高級車に採用される可能性が高い。