乾汽船とイヌイ倉庫、経営統合で合意…ロジスティクスサービスを拡充

船舶 企業動向

乾汽船は、10月1日付けでイヌイ倉庫と経営を統合することで合意したと発表した。

乾汽船とイヌイ倉庫は、それぞれ海運と倉庫という領域で事業活動を展開してきたが、これらの運輸や物流を取り巻く事業は、生産から消費までの物の流れを全体最適化させようとする「ロジスティクス」という考えに包含されつつある。加えて、日系企業のグローバル展開が加速する中で、両社としてもこうした動きに対応を迫られている。

両社は、事業関係強化の会合を通じ、経営における規模の経済性や、より安定した財務基盤を求めると同時に、進化が求められる「ロジスティクス」の分野に、海運と倉庫というサービスを相互活用する事業を展開することで合意した。この結果、創業の祖を同一とする両社の歴史も踏まえ、経営統合することが、最良の策であると判断した。

イヌイ倉庫が存続会社となり、乾汽船を吸収合併するが、経営統合後、イヌイ倉庫は社名を「乾汽船」に変更する。乾汽船の普通株式1株に対してイヌイ倉庫の普通株式0.35株を割り当てる。

両社は、海運、倉庫という専業に捉われず、顧客物流の全体最適化を志向することで事業の領域を広げる。まず、海運業と倉庫業の実務者である両社の経験を軸に、国際交易における物流情報を体系化し管理するサービスを構築する。

また、両社の既存事業である、外航海運業、倉庫業、施設賃貸業の異なる事業周期を組み合わせることで、環境の変化に強い経営基盤を構築する。

経営統合後、コーポレート部門の統合を進めて運営を効率化する。同時に事業伸長を担う新しい物流サービスを立ち上げるなど、人員の再配分も進める。本社機能を、自社所有施設に統合することで、コーポレート機能を一元化する。
《レスポンス編集部》

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