シャープは、同社製のクラウドHEMS(Home Energy Management System)と組み合わせることで、使用環境の変化に応じた効率的なエネルギーマネジメントが実現できるクラウド蓄電池システムを発売する。
このシステムは、クラウドHEMSと組み合わせて、天気予報から翌日の太陽光発電の発電状況を予測し、ユーザーの日常の電力消費状況を分析することで、充放電を自動的に制御して電気料金を削減するなど、新しいエネルギーソリューションを提案する。
例えば、翌日の天気予報から太陽光発電の発電量を予測し、電気代が割高な時間帯での電力購入を最小限に抑えることができる。また、翌日に計画停電が発生する可能性を示す「電力需給逼迫警報」を検知すると、警報に対応したエネルギーマネージメントを行う。
なお、電力需給逼迫警報とは、電力会社の供給予備率が3%未満になり、計画停電の恐れがある場合、前日の18時00分に電力需給逼迫警報が政府から発令される制度。ただし、沖縄電力は対象外。
蓄電池本体は、寒冷地などでも使用できる屋内設置用と、屋外設置用の2タイプがあり、従来機(同社製従来型蓄電池)に比べ屋内設置用は約4割、屋外設置用は約3割の小型化を実現した。さらに、太陽光発電システムと蓄電池システムに各々必要だったパワーコンディショナを一体化したことも特徴のひとつだ。
屋外設置用は7月4日、室内設置用は7月15日に発売を開始し、両タイプ合わせて月産700台を見込んでいる。