【BMW i3 試乗】デザインだけでなく新鮮なドライブフィールにも感動…青山尚暉

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サスティナブルなアーバンモビリティ…そんなコンセプトで開発されたのがBMWの「iシリーズ」。その第一弾がこの『i3』だ。

その生産過程で風力、水力発電を用いるなど、限りなくCO2ゼロで生産される、というのもiシリーズの"本気度"を示す一端だ。

まるで未来のクルマのよう。そう思わせる観音開きドアや19インチタイヤ& ホイールが特徴的なエクステリアは全長4010×全幅1775×全高 1550mm。ホイールベース2570mm。ミニ・クロスオーバーに近いサイズ である。

ちなみに立体駐車場入庫容易性にこだわった全高は日本仕様専用。専用ルーフアンテナ、ローダウンサスによるものだ。

ゆとりあるインテリア空間もモダンで未来感溢(あふ)れるもの。タブレットをふたつ並べたようなメーター&ディスプレー、そしてiシリーズのサスティナビリティーを象徴するかのようなインパネ、ドア内張りの一部を覆うケナフ材丸出しのパネル、廃ペットボトル材をつかったシート生地などがi3らしさでもある。

前席の乗降は極めて快適。フロアが低く、段差がなく、開口部がものすごく広いから。フロアはフラットで足元も広々。すっきりしたインパネ回りの見栄え、視界の良さも褒められる。

i3にはピュアEVと、発電用エンジンを積んだレンジエクステンダーの2タイプがあるが、ここで紹介するのはEVのほう。18.8kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、カーボンファイバー製のパッセンジャーセル、アルミ製 シャシーによる1260kgでしかない車重に対して電気モーターの出力は170ps、25.5kg-mと、偶然にも車重1430kgのBMW『120i』と同等スペック。バッテリーなど重量物が床下にあるため超低重心なのはもちろんで、 前後重量配分はBMWらしく前後ほぼ50:50を実現している。

満充電時のEV航続距離はJC08モードで229キロ。リアルワールドの実航続距離は160キロ程度。充電時間は200Vで7-8時間、急速充電で約30分 (80%)。

システムの起動はギアセレクタースイッチにあるスタートボタンで。走りだせば、その直後から立ち上がり、持続する25.5kg-mもの強烈なモータートルクに感動させられる。とにかくシームレスでトルキー。ガソリンエンジン車とは異次元の世界がそこにある。0-100km/h加速はなんと7.2秒の俊足なのである。

びっくりするのは回生ブレーキの強さ。アクセルを戻すだけでまるでMT車のギアを2速に入れてしまったかのように、強烈なGとともに減速する。最初は「扱いにくい」と思うかもしれないが、実はブレーキを踏まずに停車でき(微低速域)、スピードコントロールしやすく、山路ではシフトダウン代わりに使えメリハリある走りが可能になるなど、慣れればドライビングテク ニックのひとつとして利用できるのだ。

操縦性はさすがBMWで、ダイレクト感ある軽快でキビキビしたもの。強力なモータートルクとのバランスは絶妙だ。

ほぼ新車状態での乗り心地は175/70R19サイズの超低転がりタイヤ(非ランフラット)と日本専用のローダウンサスのせいか、硬めでボディー剛性の高さを実感できるしっかりしたタッチが基本だが、荒れた路面、段差やうねり路では揺すられ感がやや気になる場面もあった。ただし、この件に関しては距離を重ねていくうちにサスがなじみ、解消されていくようだ。

バッテリーレベルはデジタルメーター下に。航続可能距離は右下に表示されるが、回生ブレーキが強く、ECO PROを含む走行モード、運転の仕方によっては「思ったほど減らない」という印象を持てた。

i3の本当の姿であるEVモデルの価格は499万円。13年度基準の補助金は40万円だから、実質459万円となる。ただし、レンジエクステンダーのほうは車両価格546万円に対して補助金は75万円となり、実質471万円。価格差は12万円に縮まる。

近距離の使用前提で、EVライフを堪能し、CO2ゼロにこだわるなら迷うことなくピュアEV。が、心配性で長距離走行、オールマイティーに使いたいな ら”航続距離安心保証”付きのレンジエクステンダーの選択もアリだと思う 。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★
ペットフレンドリー度:★★


青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がける。現在、ドッグライフプロデューサーとしての活動も広げている。
《青山尚暉》

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