川崎汽船が発表した2014年3月期連結決算は、営業利益が前年同期比93.8%増の288億円とほぼ倍増した。
売上高は同7.9%増の1兆2241億円と増収となった。コンテナ船事業の積高は、北米航路では往復航全体で、前期比微増となった。欧州航路では、景気低迷に伴う荷量減に対応して同社スペースを削減したことから、前期比約5%の減少となった。
アジア・南北航路は不採算航路を合理化した結果、前期比約20%の減少となり、グループ全体の積高は前期比約7%の減少となった。運賃市況は、新造大型船の竣工もあり、東西航路・南北航路ともに不安定な状況が続き、前期比で悪化した。
不定期専用船は、ドライバルク事業、自動車船事業が好調だった。
収益では不定期専用船事業が大幅増益となったため、経常利益は同13.5%増の324億円だった。当期純利益は同56.0%増の166億円となった。
今期の通期業績見通しは、売上高が同0.5%増の1兆2300億円、営業利益が同24.8%増の360億円、経常利益が同4.8%増の340億円、純利益が同8.2%増の180億円を予想する。