英国ロンドン・ヒースロー空港は4月23日、空港近隣の7特別区の住民を対象としたコンサルティング会社「ポピュラス」実施の世論調査の結果を公表した。
ヒースロー空港は、空港容量不足の解消を目指し、第3滑走路の新設を目指している。世論調査によると、滑走路新設について「賛成」と答えたのは48%、「反対」と答えたのは34%だった。特別区ごとに見ると、リッチモンドだけ「反対」が「賛成」を上回った。
ヒースロー・エアポート・ホールディングスのマシューズ最高経営責任者は「従来の考え方は滑走路新設が英国にとってベストの選択肢である一方、空港に近い西ロンドンでは政治的に困難というものだった。今回の結果は、滑走路新設の政治的コストが誇張されてきたことを暗に示している」とコメントし、空港拡張計画に理解を求めている。