マラッカ海峡で22日未明、日本のオイルタンカー「浪速丸」が海賊に襲撃された。日本人は乗っていなかった。積荷のディーゼル油と乗組員の持ち物が盗まれた。
クラン海事警察によると、「浪速丸」は500万リットルのディーゼル油を乗せ、シンガポールからミャンマーに向けて航行していた。乗組員は、インドネシア人、タイ人、ミャンマー人、インドネシア人。
事件が起こったのはセランゴール州クランのケタム島から16カイリの地点で、拳銃やパラン(マレー伝統の大型ナイフ)で武装した5、6人の海賊に襲撃された。乗組員は縛られ船室に閉じ込められた。2隻のタンカーに300万リットルのディーゼル油を5、6時間かけて給油し、逃走したという。
乗組員は自力で縄を解いたが、インドネシア人が3人いないことに気がついたことから、誘拐されたと見られている。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、ベルナマ通信、4月23日)