光岡は、『ビュート』の限定車『ビュートハル』を4月12日より発売する。ボディカラーは3色あり、それぞれ5台ずつの合計15台の限定車である。
この限定車には、広大な草原をイメージした淡いグリーンの“エルブ”、澄み切った青空をイメージした空色の“シエル”、雪解けの大地をイメージしたベージュの“テーレ”の3色が用意される。ミツオカ事業部開発部課長の青木孝憲さんは、「今までのビュートはクラシカルなデザインなので、品格を上げるために、割と渋めのダークトーンが多かった」と話す。
しかし、「今回は“春っぽい”がテーマなので、ふわっとした“エアリーな”感じが欲しかった」とこの3色を選んだ理由を述べる。
また、青木さんは、「春っぽいビュートはどういうものかという発想から、50年代のファッションやカルチャー、少しポップで、昔の自動車の広告などをイメージした」という。例えば自動車の広告からは、「女性がスカーフを巻いて大きなサングラスをかけ、笑顔で家族みなとコンパクトなクルマのトランクから、バスケットを取りだしてピクニックに行っているような雰囲気やカラー、カルチャースタイルが自分の中でイメージが強く、これが春っぽいというイメージに結び付いたのだ」と説明。そこから1950年代の色合いや風合いを醸し出すカラーを選んだのだ。
青木さんは、「ともするとクラシックはくどくなりがちだが、ハルはそういう世界観ではなく、春の日差しのような柔らかな感じを出したかったのだ」と想いを告げる。
また、インテリアではインパネに一輪挿しが設置され、そこに造花が添えられている。「これは、それぞれのボディカラーで違っており、昔のフォルクスワーゲン『ビートル』にもあった一輪挿しをイメージし、このインテリアの雰囲気が欲しいと備えるようにした」と語った。