東武鉄道は3月28日、森林公園検修区(埼玉県滑川町)で「セイジクリーム」に塗装した8000系4両編成1本(81111号編成)を報道陣に公開した。同編成は3月29日、坂戸17時40分発越生行きの列車から営業運転に就く。
東武関係者は同編成について、「白地に青のラインが入った81111号編成を、南栗橋車両管区(埼玉県久喜市)でカラー変更などを実施。10日間前後の定期検査の間に、クリーム色の塗装や、貫通扉部分のサボ受け金具の溶接、シートのモケットの交換などを施した」と説明。
セイジクリームという色は、1974~1985年に東上線で活躍した車両に施されていたボディカラー。今回のカラー変更実施は、東上線の前身である東上鉄道が営業運転を開始してから100周年を記念したもの。
「当時のシートを再現するため、オレンジ色のモケットを特注。運転席もオレンジのシートに統一した。優先席のブルーのシートは現状のものを使用している」と同社広報は話していた。
同編成の運転区間は、東上線の小川町と寄居、越生線の坂戸と越生の間。「この色での運転は約1年間を予定している」と同社は話していた。