日本航空(JAL)グループは、「2012~2016年度JALグループ中期経営計画ローリングプラン2014」を発表した。
JALグループでは、「2012~2016年度JALグループ中期経営計画」の3年目を開始するのにあたって、過去2年間を振り返り、残された3年間で確実に目標を達成するための取り組み方針を再確認。経営環境を踏まえた上で、「中期経営計画」の経営目標を変更しないことを確認し、今回、中期経営計画ローリングプラン2014を策定した。
2014年度は、円安に伴う燃油費増加が続き、国内外での競争環境が厳しさを増すと想定される中、収支改善に取り組む方針。
数値目標として、営業収入1兆3500億円、営業利益1400億円、営業利益率10.4%、自己資本7230億円、自己資本比率52.1%、当期純利益1150億円を目指す。
2013年度末の時点で自己資本比率が50%を越える見通しだが、継続的に50%以上を維持し、財務体質を強化する。
また、2016年度までの目標達成に向けて「スピード感」をもって、新しいサービスを常に展開する。
2014年度は、円安による燃油費増という厳しい事業環境が継続・拡大するとともに、消費税増税による需要への影響、羽田の国際線発着枠の大幅増加による首都圏での競争激化など、厳しい競争環境が想定される。加えて、同社固有の要素として、羽田国際線発着枠が想定を下回った。
厳しい経営環境の下、経営計画を達成するため、既存路線での確実な収益確保に加え、他社の羽田発着路線と競合する同社の成田発着路線でも、顧客が常に新鮮な感動を得られるような、最高の商品とサービスの提供に全社一丸となって挑戦するとしている。