ボーイングは、世界初となる全電気式衛星「702SP小型衛星」の製造が順調に進んでいると発表した。同衛星は、2014年後半から2015年初頭にかけてデリバリーする予定。
ボーイングは、702SP型小型衛星の最初の顧客であるアジア放送衛星会社(ABS)とユーテルサット向け衛星の構造認定テスト、検証・主要構造組み立てを完了した。
打ち上げでは2対の衛星を重ねて搭載する計画。契約は2012年にボーイングとサットメックスの間で締結したが、サットメックスは2014年にユーテルサットに吸収されている。
全電気式衛星は、柔軟性と次世代テクノロジーを兼ね備え、性能を大幅に向上し、打ち上げコストを低減しながらも、ペイロードを倍近くにまで増やす目標を立てている。ボーイングは、世界で初めて、この全電気式衛星を打ち上げる予定。
ボーイングは、ABSとユーテルサットとの合同4基衛星契約に基づき、702SP小型衛星を2対(4基)製造中で、製造は打ち上げロケットの詳細設計審査終了後の2013年から開始している。