議員辞職に伴うセランゴール州州議会カジャン選挙区補欠選挙の投開票が23日に行われ、同州与党である人民同盟(PR)所属の人民正義党(PKR)から出馬したワン・アジザ氏(PKR元党首)が国民戦線(BN)擁立候補を破って議席を守った。
ワン・アジザ氏の得票数は1万6,741票で、BN擁立のチュー・メイフン氏(マレーシア華人協会=MCA党首補)の1万1,362票を5,379票上回る圧勝だった。ワン・アジザ氏は夫であるアンワル・イブラヒム元副首相(PKR顧問)が同性愛裁判で有罪になったために代理出馬したもので、アンワル氏への同情票も加わって当初からワン・アジザ氏の優勢が伝えられていたこともあって、投票率は72.1%(昨年の総選挙では88.4%)と低かった。政策提言センター(CPI)のリム・テックギー理事は「有権者の選挙疲れ、政治への幻滅が背景にある」と分析した。