日本自動車工業会の豊田章男会長は3月20日の定例会見で「トヨタを含めて各社必死になって国内生産維持に努めている」としながらも、「六重苦が変わっていない以上、今後どういう状況になるか予断は許されないと思っている」との考えを示した。
豊田会長は「リーマンショック以降、自動車業界から声を大にしていっている六重苦、これは何ら変わっているわけではない」と強調。
また「各社ともリーマンショックが起きた時と今ではずいぶんの体質強化をしてきていることも事実」と国内雇用を維持するための各社の努力についても言及。
その上で「トヨタも300万台(の維持)を石にかじりついてでも守りたいと思っているが、やはり六重苦が変わっていない以上、今後どういう状況になるか予断は許されない」と述べた。