米国の自動車大手、クライスラーグループは3月14日、ミシガン州のスターリングハイツ工場において、新型クライスラー『200』の生産を開始した。
新型クライスラー200は2014年1月、デトロイトモーターショー14で初公開。新型200は、クライスラーグループと提携関係にあるイタリアの自動車大手、フィアットとの相乗効果を生かして開発された。フィアット傘下のアルファロメオの『ジュリエッタ』と、車台を共用する。
新型200には、2種類のガソリンエンジンを設定。「タイガーシャーク」と呼ばれる2.4リットル直列4気筒は、フィアットが開発した「マルチエア」技術を導入。最大出力184ps、最大トルク23.9kgmを発生する。3.6リットルV型6気筒「ペンタスター」は、最大出力295ps、最大トルク36.2kgmを引き出す。
クラス唯一の9速ATが標準装備されるのは、新型クライスラー200の大きな特徴。この9速ATは、クライスラーグループが自社開発したもの。同社によると、先代比で燃費は最大13%改善しているという。
3月14日、米国ミシガン州のスターリングハイツ工場では、新型クライスラー200の生産がスタート。米国市場での発売を控えて、量産第一号車がラインオフした。
生産開始記念式典には、クライスラーグループのセルジオ・マルキオンネCEOが出席。「顧客に素晴らしい商品を届けようとする情熱を、全従業員が示してくれた」コメントしている。