日本郵船、LNG燃料で航行できる自動車専用船2隻を発注…川崎重工に発注

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日本郵船、世界初となるLNG燃料の自動車専用船2隻建造へ
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日本郵船は、スウェーデンのWallenius Linesとの合弁会社ユナイテッド・ヨーロピアン・カー・キャリアーズ(UECC)が、3800台積み自動車専用船2隻を新造すると発表した。

新造する自動車専用船は、2隻ともに竣工は2016年後半の予定で、川崎重工業に発注した。船は液化天然ガス(LNG)と重油を燃料として使用可能な二元燃料エンジンを採用、LNG燃料で航行が可能な世界初めての自動車専用船となる。

北海・バルト海域に投入して主にLNG燃料で航行を想定している。これにより二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOX)の排出が重油に比較して大幅に減少するとともに、粒子状物質(PM)と硫黄酸化物(SOX)の排出量をほぼゼロとすることができる。同海域で2015年1月から導入が決定している硫黄分排出規制をクリアすることが可能。

また、船はトラックや建設機械などの大型車両も積載可能な構造強度を持ち、最高水準の耐氷仕様(1A Superアイスクラス)を採用する世界最大級の自動車専用船。厳しい氷海域となる冬季のバルト海も含め年間を通じて安定的な輸送が可能としている。

船は川崎重工業の中国子会社である南通中遠川崎船舶工程が建造する。全長は約181メートル、全幅が30メートルで、約3800台を積載できる。

UECCは、高い環境性能と耐氷仕様を持つ船の投入により、成長が期待される北海・バルト海航路でサービス向上を実現するとともに、環境負荷の低減を図る。

《レスポンス編集部》

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