企業倒産件数、16か月連続のマイナス…2月 東京商工リサーチ

自動車 ビジネス 企業動向
企業倒産年次推移
  • 企業倒産年次推移

東京商工リサーチが3月10日に発表した2月の全国企業倒産状況によると、倒産件数は前年同月比14.6%減の782件だった。

前年同月比の減少期間は過去6番目の16か月連続に伸びた。また、2月としてはバブル期の1991年(677件)以来、23年ぶりに900件を下回った。

企業倒産は、中小企業金融モニタリング体制の効果に加えて、金融機関が中小企業のリスケ要請に応じるなど、倒産が抑制された状況が続いている。

負債総額は同32.4%減の1161億9500万円で、2か月ぶりに減少に転じた。負債100億円以上の大型倒産は3か月ぶりに発生がなかった。また、同10億円以上は19件(前年同月28件)にとどまり、負債の減少に拍車をかけた。負債10億円以上が月間20件を下回ったのは1990年11月(17件)以来、23年3か月ぶり。

金融円滑化法に基づく貸付条件変更後の倒産は23件、2か月ぶりに前年同月を下回った。原因別では「不況型」倒産の構成比が78.0%で2年1か月ぶりに80%を下回った。

産業別件数では、10産業のうち9産業で前年同月を下回った。建設業は156件(前年同月比29.7%減)と24か月連続で減少した。製造業119件(同9.1%減)と卸売業107件(同8.5%減)がともに7か月連続の減少した。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集