2月中旬、米国ケンタッキー州の「国立コルベット博物館」の床が突然陥没し、展示車両のGMのシボレー『コルベット』8台が飲み込まれた事故。この事故の復旧に向けた動きが、本格化している。
これは3月4日、GMが明らかにしたもの。博物館は国立だが、GMはこの事故で損傷したコルベットの修復に全面協力すると発表。今回、復旧作業の途中経過を報告している。
GMによると、陥没事故に巻き込まれたコルベット8台のうち、今回3台を引き上げることに成功。残る5台については、これ以上、車両にダメージを与えないよう慎重に作業が行う方針で、今後2か月以内に引き上げられる予定だという。
また、今回引き上げられた3台は、1962年式、1993年式の40周年記念車、2009年式の「ZR-1」。幸いにも、40周年記念車を除く2台の損傷は少ない。40周年記念車は、ボンネットやフェンダー、窓ガラスなどに深刻なダメージを負ったものの、機械的部分への損傷は限られそうだという。
GMのジョン・スペンサー氏は、「3台のコルベットの引き上げは完璧に行われた。ただし、残る5台は車両の一部または全体が、がれきに埋まっている状態。5台の引き上げは、困難な作業になるだろう」と語っている。