パテント・リザルトは2月27日、日本で出願されたヘッドアップディスプレイ関連技術について、参入企業に関する調査結果を発表した。
同調査ではヘッドアップディスプレイ関連技術の特許を集計し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行った。
その結果、1位 パイオニア、2位 デンソー、3位 東芝という結果となった。
1位パイオニアの注目度の高い特許には、目的地へのルートや距離の表示がフロントガラス前方に浮かび上がって見える「ヘッドアップディスプレイ、制御方法、及び表示装置」など、車両前方の風景と投影された虚像を重畳視認させる技術が多く含まれる。
2位デンソーの注目度の高い特許には、視界を妨げることなく運転状況に応じて視認されやすい位置に必要な情報のみをフロントガラスに反射させて表示する「車両情報表示システム」などが挙げられる。
3位東芝は、投影領域を適切に制御し、視認性を向上するため運転者の片眼のみに入射する技術などが、4位矢崎総業は、フロントガラス上に投影させた虚像と車両の前景とを重畳視認させる際、運転者のアイポイントのばらつきやフロントガラスの形状の違いに対応する技術などが、5位日本精機は、周囲の明るさに応じて手動のみならず発光輝度を自動的に調整する技術などが挙げられる。
6位以下では、トヨタ自動車、日産自動車、パナソニック、本田技研工業、また海外企業として、JOHNSON CONTROLS INTERIORS等の企業が上位にランクインしている。